中学受験算数オススメ問題集:1.基礎を固める問題集

中学受験算数の基礎を固めるのに最適な問題集の特徴・学習方法・完了時間目安について記載しています。
ここを参考に学習計画に組み入れ、中学受験算数の基礎を強固にしていって下さい。

タイトル

算数ベストチェック―中学受験用 (日能研ブックス)

特徴

中学受験算数における基礎問題が過不足なく掲載されており、基礎を短時間で効率よく習得するのに最も優れた問題集です。
amazonの中学受験問題集ランキングでは12位にランクインしてます。算数の問題集としては第2位ですね。(執筆時)

全部で70の単元に分かれており、1単元で見開き1ページです。
左ページに解法、右ページに問題があり、問題は1単元あたり平均7,8問程度となっています。

対象

  • 基礎固めを効率よく行いたい方(中学受験をこれから始める方も含む)
  • 基礎の総復習を効率よく行いたい方

目指せる偏差値

この問題集で目指せる偏差値は45までです。(四谷大塚や日能研での偏差値)
基礎の問題集ということもあり、これだけで偏差値50目指すのは難しいです。
ですが、基礎が不十分な状態では応用問題など手も足も出ないので、必ずマスターしなければならない問題集です。

※算数という教科の特性上、この問題集だけで偏差値60超えることができる人も中にはいるでしょう。算数は基礎さえ学習していれば、あとはその場で考えれば答えを導く出せる教科なので。

メリット

中学受験における算数の基礎が過不足なく掲載されています。
そのため、他の問題集に比べ短時間で基礎の習得・総復習が行えます。
時間がない時にはこれに限ります。

デメリット

ほぼ解説がありません。(少しだけあります)
じゃあ使えないじゃん、と思われるかもしれません。
ですが、このサイトで解説している問題を見てもらえれば分かるかなぁと思っております♪
(まだ全ての単元はないのですが、頑張って作成中なのでご了承を・・・)

解説がないのにオススメする理由は、効率の良さです。
やはり、基礎問題が過不足なくそろっているというのは何物にも代え難いメリットだと思っています。それに、見て理解できない解説であれば、あってもなくても同じだと思ってます。
(もし、基礎問題が過不足なくそろっていて解説が分かりやすい問題集があれば教えてください)

以下、ベストチェックの学習方法と学習完了時間の目安について記載してます。
参考としてご覧下さい。

基礎固め目的の方の学習方法&学習完了時間の目安

基礎固め目的の方の使用方法&学習完了時間の目安です。
総復習目的の方はここは飛ばしてください。

・学習方法

1単元1単元、問題1つ1つていねいに進めていきましょう。
ここで言うていねいとは、公式の丸暗記ではなく、なぜその式になるのかをしっかりと理解することです。
ベストチェックレベルであれば公式丸暗記でもある程度解けますが、実際の入試問題はそれでは解けません(受ける学校にもよりますが)。ひとつひとつ、なぜ足すのか、引くのかを理解しながら進めてください。分からない場合はこちらで類似問題を探し、解説を見てください。

ここでは1単元の進め方について記載します。各単元同じ要領で進めて下さい。

1.解法を学ぶ
右ページにある問題を見つつ、左ページにある解法を理解しましょう。
よく分かんないけど、とりあえず解ければいいやという姿勢ではなく、自分で解き方を説明できるようになるまで理解することに時間を費やしましょう。

2.問題を解く
1問解き終えるごとにすぐに○付けをしましょう。
間違えた場合はすぐに解法を確認し、理解した上で再度問題にチャレンジしましょう。正解できたら次の問題にうつり、全ての問題が解けるまで繰り返します。

3.全ての問題を解きなおす
すぐに全ての問題を解きなおしましょう。学習したばかりのため、理解してもすぐに忘れてしまいます。もう一度全ての問題を解きなおした上で、次の単元に進みましょう

ひと通り全ての単元を学習し終えたら、またすぐに全ての単元を解きなおし、全部の問題が解けるようになるまでベストチェックをやり尽くしましょう。
ひと通り全ての単元を学習し終えた後の学習方法は、下記「総復習目的の方の使用方法&学習完了時間の目安」をご覧下さい。

・学習完了時間の目安

ひと通り学習し終えるのにかかる時間は約210時間程度。
その後、再学習するのに約100時間程度(下記「総復習目的の方の使用方法&学習完了時間の目安」参照)。
合計で310時間程度かかると思います。

もちろん、計算力・理解の速度によって時間は大幅に変わってきますのでひとつの目安として捉えて下さい。以下、学習完了時間の例です。

1.解法を学ぶ時間
1単元につき、約1.5時間。
2.問題を解く時間
1単元につき、約1時間。
3.全ての問題を解きなおす時間
1単元につき、約0.5時間。

1単元につき、合計約3時間。70単元×3時間=約210時間。

上記はあくまでも例なので、実際にどれくらいの時間がかかるか、数単元解いてみた平均をとって、今後の学習計画に組み入れて下さい。

総復習目的の方の学習方法&学習完了時間の目安

総復習目的の方の学習方法&学習完了時間の目安です。

・学習方法

まず全ての問題を解き、間違えた問題は自力で解けるようになるまでひたすら繰り返しましょう。

1巡目.全ての問題を解く
1単元10分程で解きましょう。どういう順序でも構いません。
1単元解き終わったら○付けをします。間違えた問題は必ずテキストに印(×印でもなんでもいいです)をつけ、すぐに解きなおしをしましょう。解きなおしが終わったら次の単元にうつります。分からない場合はこちらで類似問題を探し、解説を見てください。

※もし1単元にかかる時間が10分を大幅に上回るようでしたら、基礎力がかなり不足しています。上記「基礎固め目的の方の使用方法&学習完了時間の目安」に記載した方法で取り組みましょう。

※解くまでもなく余裕!と思える問題があれば飛ばしましょう。時間を有効に使うためです。

2巡目以降.間違えた問題だけを解く
1回目に間違えて印をつけた問題にだけ再度取り組みましょう。1問解き終えるごとに○付けをしましょう。
間違えたり、手が止まっている時間が30秒ほどある時は、テキストに印を追加しましょう。間違えた問題は、すぐに解きなおしをして下さい。

この方法で全ての問題が解けるようになるまで、間違えた問題を徹底的に潰します。
問題によっては5,6回もしくはそれ以上解くことになると思います。

・学習完了時間の目安

約100時間程度。
最初解いたときにどれだけ正解しているかで時間は大幅に変わってきますので、一つの目安です。
以下、学習完了時間の例です。解きなおしの方が時間がかかるのが通常です。

1巡目
1単元につき、解くのに10分、解きなおし30分(平均3問間違え)、計40分。
70単元×40分=2800分。約47時間。
2巡目
1単元につき、解くのに5分、解きなおしに12分(平均1.2問間違え)、計17分。
70単元×17分=1190分。約20時間。
3巡目
1単元につき、解くのに2分、解きなおしに5分(平均0.5問間違え)、計7分。
70単元×7分=490分。約9時間。
4巡目
1単元につき、解くのに1分、解きなおしに2分(平均0.2問間違え)、計3分。
70単元×3分=210分。約4時間。

ここまでで合計80時間です。
ただし4回解いてもまだ正解できない問題があると思う&余裕をもって約100時間程度と考えた方が無難です。
実際にどれくらいの時間がかかるか、数単元解いてみた平均をとって、今後の学習計画に組み入れて下さい。

まとめ

中学受験算数の基礎をしっかりと効率よく固めてくれる問題集です。
算数ベストチェック―中学受験用 (日能研ブックス)

ベストチェックだけでの理解が難しい場合は、その都度こちらで確認し、算数の基礎をゆるぎないものにしましょう。