今回も中学受験算数の濃度(食塩水)の問題を解説していきましょう。
濃度の第3回目です。
今回も食塩水を混ぜる問題について見ていきます。
導入
ドク
今回も食塩水同士を混ぜる問題じゃ
さとし
前もやったじゃん。もういいよ
ドク
今回は、前回の考え方では少し難しい問題を解くんじゃ
さとし
困ったね
ドク
では問題じゃ
例題
10%の食塩水300gと35%の食塩水を何g混ぜると、20%の食塩水ができますか?
さとし君の答え
さとし
まず300gの方の食塩の量がわかるね、300×0.1=30gだ
ドク
うんうん
さとし
で、次は・・・
ドク
・・・
さとし
・・・
ドク
・・・
さとし
・・・困った
ドク
前回の解き方では中々難しそうだのぅ
さとし
もう片方の食塩の量とか出ないしね
ドク
そうじゃのぅ。食塩を混ぜる問題では困ったらてんびんを使うのじゃ
さとし
てんびん?
てんびんの使い方
ドク
こんな風に描くのじゃ
さとし
???
ドク
1つずつ解説してゆこう。まずは左側じゃ
さとし
10%で300g
ドク
そうじゃ。これは混ぜる食塩水のうちのひとつじゃ。右も同じじゃ
さとし
35%で□g。食塩水の量が分からないから□gって書いてるんだね
ドク
その通りじゃ。で、真ん中は混ぜた後の濃度じゃ
さとし
ほうほう。で、これがなんなの?
ドク
これを解けばいいんじゃ。理科で習ったかの?
さとし
てこの問題だね。塾で習ったよ
ドク
よろしい。では解くのじゃ
さとし
習ったからって解けるわけではないよ
ドク
・・・。まず支点からの距離を図に描きこんでやるのじゃ
さとし
支点っていうのは真ん中の△のやつだね。こんな感じかな?
ドク
その通りじゃ。「支点からの距離×重さは左右で等しい」ということは覚えているかのぅ
さとし
もちろん覚えてないよ
ドク
・・・まず、左側を考えるのじゃ。支点からの距離×重さはいくつじゃ?
さとし
支点からの距離が10で重さが300だから、10×300=3000だね
ドク
よろしい。この時、右側も3000になるのじゃ
さとし
「支点からの距離×重さは左右で等しい」ってそういうことなのね
ドク
そういうことじゃ
さとし
右側は15×□で、それが3000なんだから
ドク
うんうん
さとし
3000÷15=200gが答えになるのか
ドク
正解じゃ
まとめ
さとし
これなら簡単に解けるね。でもなんでこれで答えが出るのか、全然意味が分かんないよ
ドク
今回は考え方は分からなくてもOKじゃ。解き方だけ学べばそれで十分じゃ
さとし
要は教えるのがめんどくさいんだね。僕は、師事する人を間違えた気がするよ
ドク
・・・。ここは理屈を教えると混乱するだけじゃ。それに理屈を知らなくても応用問題に対応できるしのぅ。まずはしっかり解けるようになることが先決じゃ
さとし
そういうことにしといてあげるよ
てんびんは混ぜる問題の解きに非常に便利です。
なぜか解けるのかは分からなくても、解き方さえ分かればほとんどの入試問題に対応できます。
なぜてんびんで解けるのかは、おいおい書いていきます。
ドク
次回は場合の数について見ていきます
コメント
公式の成り立ちも分からず公式を覚えるのは意味がなくて、解き方の背景も分からず解き方を覚えるのはOKなんですね♪♪