今回も中学受験算数の通過算の問題を解説していきましょう。
通過算の第2回目です。
今回は、通過算の基本的な考え方について見ていきます。
(目次はこちら)
このページを理解するのに必要な知識
導入
ドク
今回から通過算というものについてみていくぞぃ
さとし
前回もそう言ってたね。で、通過算って?
ドク
旅人算の回では動くのは「人」じゃったの?
さとし
そらそうだよ
ドク
通過算では主に「電車」が登場するんじゃ
さとし
ただそれだけ?別に勉強しなくていいじゃん
ドク
「電車」は「人」とは違い、長さというか幅があるんじゃ。だから考え方が変わってきよる
さとし
「人」も幅はあるよ
ドク
確かにそうなんじゃが、そんなものムシじゃムシ!
さとし
!!!
ドク
もちろん問題文に書いてあれば別だがのぅ
さとし
ふ~ん。そういうことになってるんだね
ドク
そういうことになってるんじゃ。では問題じゃ
問題
長さ100m、時速72kmの電車が、電柱の前を通り過ぎるのに何秒かかりますか?
解説
さとし
問題の意味がよく分からないね
ドク
ではまず図を描いてみるかのぅ。こんな感じじゃ
ドク
これは電柱を通り過ぎる直前の図じゃ。何か質問は?
さとし
三角形の電車なんて見たことないよ
ドク
そこはどうでもよいんじゃ
さとし
○は何なの?
ドク
○は電車の先頭を表しておる。こうすることで、電車がどこからどこまで移動したのが分かりやすくなるんじゃ
さとし
ふ~ん、通り過ぎた後の図は?
ドク
こうなるんじゃ
さとし
電車が○から○まで移動したんだね
ドク
そういうこっちゃ
ドク
電車の長さは100mじゃから図に書き入れるとこうなるのう
ドク
じゃから電車は100m移動したということじゃ
さとし
ほーほー。あれ?
ドク
なんじゃ?
さとし
そういや電柱の幅はどうなるの?
ドク
そんなものムシじゃムシ!
さとし
また!?
ドク
電柱や人など、幅が明らかに短いものはムシする約束になっているんじゃ
さとし
ムシする約束!?
ドク
そうなんじゃ。もちろん問題文に書いてある場合は別じゃ
さとし
ふ~ん
ドク
さて、問題に戻るのじゃ
さとし
ふ~ん、つまり100mを時速72kmで進むと何秒かかるかって問題だね
ドク
そういうことじゃ
さとし
72÷3.6=20だから、時速72kmは秒速20mなんだから
ドク
よろしいよろしい
さとし
100÷20=5秒だね
ドク
正解じゃ
さとし
よくできました
まとめ
通過算のポイントは、
・図を描く
・電車に印をつけることにより、動いた部分をはっきりさせる
です。
今回は電車の先頭に印をつけましたが、最後部に印をつけたほうが分かりやすくなる問題もあります。
まず先頭につけて、分かりづらかったら最後部につけ直すというのがいいですね。
ドク
次回は電車が2台の時の問題を見ていきます