今回から中学受験算数の仕事算の問題を解説していきましょう。
仕事算の第1回目です。
今回は仕事算とは何かについて見ていきます。
このページを理解するのに必要な知識
仕事算ではマルイチ算を使う必要があります。そして、マルイチ算について理解するには、比をある程度理解する必要があるので比の項目も参照してください。
(比:第1回 比とは何か~比:第6回 比例配分の考え方・解き方参照)
導入
ドク
今回から仕事算についてみていくぞい
さとし
よく分かんないやつだね
ドク
苦手な子も多いんじゃが、マルイチ算さえ使えればとっても簡単なんじゃ
さとし
ふ~ん、でもそもそも仕事算てよく分からないよ
ドク
そうかもしれんのぅ。じゃったらこんな問題はどうじゃ
問題1
宿題が全部で30問あります。さとし君は1日に5問のペースで問題を解きます。
宿題が終わるのに何日かかるでしょう?
解説1
さとし
ドクはちょくちょく僕のことをおちょくるよね
ドク
そんなに簡単かのぅ?
さとし
簡単だよ。ただの割り算じゃん。30÷5=6日だね
ドク
正解じゃ
さとし
当たり前だね
ドク
実はこれが仕事算なのじゃ
さとし
なんだって
仕事算とは
ドク
仕事というのは君達小学生にとっては宿題のことじゃ
さとし
ふーん
ドク
仕事算というのは、ただ単に「仕事」というのを問題として扱ってるから仕事算というのじゃ
さとし
それだけなんだ。宿題が僕達にとっては仕事だから、この問題も仕事算なんだね
ドク
そういうことじゃ
さとし
でもさ、塾で解いた仕事算て、もっと訳が分からないよ
ドク
塾で解く問題というのは、こんな感じじゃろぅ
問題2
ある宿題をするのに、さとし君は6日、たかし君は12日かかります。
2人で一緒に宿題をすると、何日かかりますか?
仕事算が分かりづらい理由
さとし
うん、こんな感じ。訳分かんないよ
ドク
さっきの問題1と何が違うかのぅ
さとし
さっきは宿題が何問あるか分かってたけど今回はわからないよ
ドク
そうじゃな。他には?
さとし
そうだねぇ、1日にどれくらい解くかも書いてないし
ドク
うんうん
さとし
登場人物も2人になってるよ
ドク
まさにその通りなんじゃ。仕事算が分かりづらい理由はそこにあるんじゃ
さとし
結局分かりづらいんじゃん。困っちゃうね
ドク
今までだったらそうかもしれんが、もうマルイチ算は使えるようになったじゃろ?
さとし
うん、やらされたからね
ドク
マルイチ算が使えれば、全部で何問あるかも、1日に何問解けるかも出すことができるんじゃ
さとし
なぜじゃ?
ドク
詳しくはまた次回じゃ。さらばじゃ
さとし
・・・
まとめ
仕事というのは小学生にとっての宿題です。
全体の仕事量(宿題の量)が分からない、1日当たりの仕事量(1日に宿題を何問解くか)が分からないから仕事算は難しく感じます。
ですが、マルイチ算を使えばこの問題は解決します。
ドク
次回は仕事算の考え方・解き方について見ていきます