時計算:第1回 時計算の基本的な知識

今回から中学受験算数の時計算の問題を解説していきましょう。
時計算の第1回目です。

今回は時計算の基本的な知識について見ていきます。ただ単純に知識を覚えるだけではなく、なぜそうなるのかを意識して問題に取り組みましょう。

導入

ドク
今回から時計算について見ていくぞぇ
さとし
全然意味わかんない問題だよね
ドク
実は時計算というのは旅人算と同じなのじゃ
さとし
旅人算はもう分かるようになったよ。でも時計算なんて訳が分からないよ。何言ってんの?
ドク
・・・それはまだ慣れてないからだけじゃ。慣れればなんてこと無い問題ばかりじゃ
さとし
ホントかなぁ?
ドク
本当なんじゃ。いきなり問題を解けと言っても難しいじゃろうから、今日は時計算の知識について見ていくぞ
さとし
よかったぁ。今日は問題解かなくていいんだね~

問題1

時計の長針は1分間に何度進みますか?

ドク
まず自分で解いてみてください。解けたら回答からご覧下さい

回答(問題1)

360÷60=6°が答えとなります。
式としてはたったこれだけですが、なぜこういう式になるのか詳しくみていきましょう。

解説(問題1)

さとし
問題あるじゃないか!!ウソつき!
ドク
さて、長針とは何じゃ?
さとし
構わず進めるのね・・・
ドク
長針とは何じゃ?
さとし
何分ってのを表す針のことでしょ?
ドク
その通りじゃ!素晴らしいぞ小坊主!!
さとし
はいはい。で?
ドク
・・・長針は何分で1周するんじゃ?
さとし
1時間だから60分だね
ドク
そうじゃそうじゃ。1周は何度かのぅ?
さとし
360度だよ。学校で習ったよ
ドク
うんうん。つまり長針は60分で360度動くんじゃ。1分だと何度動くのかのぅ?
さとし
あ、そうか。360÷60=6度だね
ドク
正解じゃ。ではもう1問じゃ

問題2

時計の短針は1分間に何度進みますか?

ドク
まず自分で解いてみてください。解けたら回答からご覧下さい

回答(問題2)

360÷(12×60)=0.5°が答えとなります。
式としてはたったこれだけですが、なぜこういう式になるのか詳しくみていきましょう。

解説(問題2)

さとし
今度は短い方の針、時間を表す針のことだね?
ドク
うんうん、その通りじゃ
さとし
あの針って動くの?
ドク
・・・
さとし
・・・
ドク
・・・
さとし
動くんだね。僕が悪かったよ
ドク
確かにすごくゆーっくりと動いてるから中々分かりづらいかもしれんのぅ
さとし
そうだよ。分かりづらいよ。あれって何分で1周するのさ?
ドク
昼の12時の時計を想像してみるのじゃ
さとし
ほいよ
ドク
短針は「12」のところにあるのぅ?
さとし
そうだね
ドク
では次に夜の12時の時計を想像してみるのじゃ
さとし
あんま見たことないけど、短針は同じ「12」の位置にあるね
ドク
そうじゃ。ということは?
さとし
やっぱり動かないんだ!
ドク
・・・
さとし
てのは冗談で、12時間で1周したんだね
ドク
その通りじゃ
さとし
12時間は12×60=720分だから
ドク
うんうん
さとし
1分間で360÷720=0.5度動くんだね
ドク
正解じゃ

まとめ

長針・・・時計の長い方の針、つまり「分」を表す針。1時間で1周する。
短針・・・時計の短い方の針、つまり「時間」を表す針。12時間で1周する。

長針は1分間に6度、短針は0.5度と丸暗記をすると、時計の設定が変わった問題(30分で1周する時計とか)で手も足も出なくなります。

理解した上で覚えるようにしましょう。

ドク
次回は時計算の基本的な考え方・解き方について見ていきます