今回も中学受験算数の仕事算の問題を解説していきましょう。
仕事算の第3回目です。
今回は3人でする仕事算の考え方・解き方について見ていきます。
このページを理解するのに必要な知識
- マルイチ算・比(比:第1回 比とは何か~比:第6回 比例配分の考え方・解き方参照)
- 最小公倍数(数の性質:第3回 倍数とは何か、数の性質:第6回 公倍数とは何か、数の性質:第7回 公倍数の簡単な求め方(2つの数)、数の性質:第8回 公倍数の簡単な求め方(3つ以上の数)参照)
- 仕事算の基礎知識(仕事算:第1回 仕事算とは何か、仕事算:第2回 仕事算の基本的な考え方・解き方参照)
※最小公倍数は使えなくても解けますが、使えるとより簡単に解くことが出来ます。
導入
ドク
今回は3人で行う仕事についてみていくぞい
さとし
前回は2人だったね。3人だと何か変わってくるの?
ドク
実は何も変わらんのじゃ。じゃが前回の復習も兼ねて問題を解いていくのじゃ
問題
ある仕事をするのに、さとし君は2日、たかし君は3日、はるかちゃんは6日かかります。
3人で一緒に仕事をすると、何日かかりますか?
ドク
まず自分で解いてみてください。解けたら回答からご覧下さい
回答
6÷2=3、6÷3=2、6÷6=1
6÷(3+2+1)=1日が答えとなります
式としてはたったこれだけですが、なぜこういう式になるのか詳しくみていきましょう。
解説
さとし
まず、全体の仕事量を決めればいいんだね
ドク
そうじゃそうじゃ
さとし
計算が楽になるように2と3と6の最小公倍数にしよう
ドク
うんうん
さとし
最小公倍数は6だから、仕事量を⑥にするよ
ドク
ほいほい
さとし
さとし君は2日で⑥だから、⑥÷2=③を1日でするね
ドク
うんうん
さとし
で、たかし君は3日で⑥だから、⑥÷3=②を1日、はるかちゃんは6日で⑥だから、⑥÷6=①で1日だ
ドク
順調そうじゃのぅ
さとし
3人で合わせて③+②+①=⑥の仕事をするから
ドク
ふむふむ
さとし
⑥÷⑥=1日で完了だ
ドク
正解じゃ!
さとし
なんだ、これでいいの?前回と一緒だね
ドク
そうなんじゃ。2人でも3人でも100人でも考え方は変わらないのじゃ
まとめ
人数が何人になろうが、考え方・解き方は変わりません。
3人になったからといって、焦らないようにしましょう。
ドク
次回は、人間と人間以外の仕事の違いについて見ていきます